こんにちは!
残り日数カウントダウン詐称疑惑のAViAデス!!!
さて、何食わぬ顔でアルバムリリースまであと2日と迫った今日の曲に行ってみよう!!!
(情熱が入りすぎていつもより長くなってますʕʘ‿ʘʔ)
14. 情熱白書 [ver3.0]
定番中の定番。
もはや代名詞と言ってもいいほど、ほぼすべてのライブで歌っていて、
過去アルバムにも一番収録回数の多い鉄板曲。
カルテット.史上、世の中に一番流れたのも、一番売れたのもこの曲です。
そんな色々な「1番」や「初めて」がつまった情熱白書なんですが、中でも特に今でも記憶に刻まれている「初めて」として、
歌詞を全員で考えたのが「初めて」だったのも、確かこの曲でした。
メンバー全員はもちろん、当時の現場スタッフ総出で考えたのです!
主にスタッフはダメ出し係でしたが(笑)
それまで歌詞はラッパーが書くものとしてやってきました。
しかし現場はメジャーレーベル。
錚々たるJ-POPの面々と同じ舞台で戦っていかなければならないのだ!
その曲の持つメッセージが万人の心を掴めるかどうかなのだ!!
とはいえ、与えられたバースは歌う本人が自分の言葉とライミングで綴る美学のHiphopのリリック文化に影響を受けて音楽を始めたヤツらの集まりなので、書き方もそれしか知らなかったし、やってこなかった。
ラッパー三者三様のスタイルとそれぞれの景色を歌って来た僕たちは、ここへきて一丸となり、
1曲に対して一貫した1つのメッセージを込めることを求められたのだ!
当然トラックメイカーも歌詞ミーティングに駆り出されるわけなのです!!
情熱白書は、そんなこんなで、何が正解か分からないままプリプロが進み、メロとトラックは全てアレンジが終わったが、歌詞に関しては完全にDEMO状態のまま東京でのレコーディング前日を迎えます。
プリプロのスタジオでは「これだ!」という決定的なフレーズが出ず、舞台は三軒茶屋のデニーズへ。
人生でこんなにも言葉と向き合うことがあっただろうか!?!?
結局4人でそのまま朝を迎えました。結論を言えば、決定的なフレーズや、全員が納得する歌詞は浮かびませんでした。
そうです、、、
初めて告白しますが、実は「情熱白書」の歌詞は、
未だに半信半疑なのです!!!!
いや、これは中途半端なモノを出した、という意味ではなく、
あくまで間違いないモノを出した、出せたと思っていますょ。
ただ、想像してください!
100点満点のテストで、どれを選んでも正解という選択肢が無数に与えられて、この中にいくつか150点とか200点、中には10000点のモノがありますよ。自由に選んでね。という状態。
音楽は得てして100点満点の解答用紙が「売れる」とは限らないのです!!!
そして、音楽の正解はリリースした後にしか答え合わせが出来ないのです!!!
そうです、オレたちはあの日、三軒茶屋のデニーズで
「て、に、お、は」の違いだけでも全く別の印象を与える、超デリケートな「歌詞」という名の
世界一の超難関大学の卒業試験問題と格闘していたのです!!!!
それは、誰でも卒業だけはできる、という前提のテストなのです!!!!
ただし、社会に出た後のことは、今あなたの目の前にある選択肢の選び方ひとつでガラッと変わりますよ、というね。
...少し大げさに書きましたが、曲作りではどんな現場でも大なり小なり毎回コレが起こっています。
ただ、このときオレたちはコレが初めての体験だったのです。
「今選んだ言葉たちが、どんな風に届くんだろう」
コレ、音楽を作り続けるモチベーションの一つかもしれません。
そして、全ての曲たちは未だ答え合わせの真っ最中なのです。
そんなわけで、情熱白書は、文字通り
僕たちの汗と、涙と、お代わり無料コーヒーが織りなした情熱の白書なのです。